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リストマーク 会員レポート
このコーナーでは、会員の皆さんや国際交流体験者のレポートを掲載しています。
 

「世界で一番遠い実家に帰って」

■会員 小関アウグスタ秋江さん

 私はブラジルで生まれ育った、日系三世です。山形県に嫁いでもう13年。実家は、地球の裏側、ブラジルにあり、そう簡単に帰ることはできません。
 昨年の暮れから今年にかけて、息子2人(小5、小3)と夫と共に出発しました。6年ぶりなので、本当にワクワク、ドキドキ…。「ブラジルなんかに行きたくない!」と駄々をこねる二男をなだめながらの旅立ちでした。
 成田を発っておよそ24時間後にサンパウロに到着。飛行機を2時間乗り継いで、私の実家にあるブラジル南部のパラナ州へ。空港で家族があたたかく迎えてくれました。父母はおかげさまで元気でした。みんなに再会した時、本当にうれしかったです。
 「やっぱりふるさとはいい!」12月のブラジルは、真夏の気候で、太陽がカンカンと照り、周りは花と緑がいっぱい。おまけにクリスマスシーズンとあってとても賑やかです。
 ブラジルはキリスト教の国なので、クリスマスは、ブラジル国民にとって、正月よりも大事な行事です。家族が集まって楽しく過ごします。うちは大家族、6人兄弟の家族が集まって大賑わいでした。
 兄姉達は、実家からさらに南の方の海岸まで連れて行ってくれました。サンタ・カタリーナ州の青々として海を見たとき、「すごくきれいだなあ」と思いました。ブラジル中部地方のミナス・ゼライス州の地平線まで見通せる広大な農場にも感動しました。ブラジルに26年間暮らし続けていたのに、こんなにきれいだなんて思ったことがありませんでした。そしてブラジルは、多民族国家です。色んな国の人が集まって出来た文化はとても面白いいです。改めてブラジルの自然や文化を見直し、故郷には、離れてみないとわからない良さがたくさんある事に気がつきました。
 息子たちが特に喜んだのは、大勢の親戚や同じ世代のいとこ達と交流ができたことです。いとこの中には、日本語が少し話せる子供もいて、日本のアニメやゲームの話に花が咲きました。(ブラジルでも日本のアニメは大人気です。)もちろん、日本語がわからないいとこたちとも楽しく遊ぶことができました。私の息子がポルトガル語を教えてもらったり、逆に、向こうの子供に日本語を教えたり、いろいろ勉強になったようです。「ブラジルなんか行きたくない!」と駄々をこねていた二男も、日本に帰る頃には、「帰りたくない!」とまで言うようになっていました。何よりも嬉しいのは、子供達がこの経験を通して一段と成長し、自分に自信を持つようになったことです。これをきっかけに、世界に関心を持つ、視野の広い人間に育ってほしいと願っています。
 次は、いつまた里帰りができるのか今から楽しみです。


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